シャッターから異音がする…放置すると危険？故障前にできる対処法とは

シャッターが「ギーッ」「ガタン」と異音を立て始めると、一瞬で不安になりますよね。その音は決して軽視できません。本記事では「シャッター修理」をキーワードに、異音がどれほど危険なのか、放置した場合のリスク、そして故障前に自分でできる対処法までを、プロの目線からやさしく解説します。

異音は小さな不調のサインです。放置すると以下のような重大トラブルにつながります。

ガイドレールの歪み

• シャッターの異音といっても、音の種類はさまざまです。それぞれの音には異なる原因があり、早期発見・対応のためには音の特徴から問題箇所を推測することが大切です。以下では、よくある異音のパターンごとに、その原因とセルフチェックのポイントを詳しく解説します。

  • ギーギー・キィキィという擦れ音：レールやスラットが乾燥して潤滑が不足している状態。湿気やほこりの蓄積によってスムーズに動かず、金属同士がこすれ合うことで音が出ます。
  • → レール部分にシリコン系潤滑スプレーを使用すると改善することが多いです。
  • スラットがズレてレールの底に擦っている状態
    → スラットのズレ調整が必要。
  • ガタガタ・ガタンという衝撃音：経年劣化でドライブチェーンが伸びてギアから滑っている状態
  • → ドライブチェーンの交換が必要になります。
  • カチカチ・コンコンといった連続音：内部のばね、ブラケットやチェーンが干渉している可能性があります。古くなった部品がずれて音を立てることも。
    → 目視できる範囲で部品の接触箇所や緩みを確認しましょう。
  • ウィーン・ブーンという機械音の異常：モーターが過負荷になっている、もしくは内部で異常な電流が流れているサイン。特に電動シャッターで多く見られます。
    → モーター周辺の過熱、臭い、電源の不安定さをチェック。
  • 音の種類はトラブルの“症状”です。聞き慣れない音がしたときは、その場でメモや録音を取っておくと、後々の業者への説明や判断にも役立ちます。

• • レールの清掃（落ち葉・ゴミを取り除く）
  • 潤滑剤のスプレー（シリコンスプレーなど）
  • スラットの目視チェック（ゆがみや脱線）
  • ネジ・ナットのゆるみを締め直す
  • 異音の録音・メモで症状を記録しておく

シャッターの異音に気づいたとき、どこまでが自分で対応可能で、どのタイミングで業者に依頼すべきか迷う方は少なくありません。以下に、プロの修理が必要な判断基準を詳しくまとめました。

• 異音が日ごとに悪化している：異音の頻度や音量が増している場合、部品の摩耗や破損が進行している可能性が高く、放置すると重大なトラブルにつながります。
• モーター付近からの異音・異臭：特に電動シャッターで「ウィーン」という異音や焦げたような臭いがする場合、モーターの過熱や焼損の恐れがあり、速やかな対応が必要です。
• 開閉動作が不安定・途中で止まる：スムーズに開閉できず、引っかかりや途中停止が頻発する場合、内部構造の損傷が疑われます。
• スラットが完全に動かない：レールから外れている、あるいはスラット同士が強く干渉して動かなくなっている場合は分解・再調整が必要となります。
• ネジや部品の破損・脱落を発見：ガイドレールの取り付け部やブラケット、シャフトの部品にゆるみや欠損があると、落下や事故のリスクがあるため、早急な修理が必須です。
• 応急処置しても再発する：一時的に直ったように見えても、何度も同じ音や不具合が起こる場合は根本原因が解決していないため、専門の点検が必要です。
• 原因が不明・複数の異音が混在している：素人判断では正確な診断が難しいため、複数の不調が見られるときは業者への相談が安全です。

安全のためにも、無理な自己対応は避け、異常が複数確認される場合や不安を感じた時点で、速やかに専門の修理業者に連絡することをおすすめします。

• 月に1回のレール清掃と潤滑
• 使用時の開閉音に意識を向ける
• 強風・異物挟み込み後の点検
• 半年〜1年に1度の業者点検

​シャッターの異音は放置してはいけない警告サインです。原因の特定と応急処置を行うことで、大きな故障や高額な修理費用を防げます。音の変化に気づいたら、まずは自分で点検・対処し、それでも改善しない場合は業者に相談しましょう。日々のメンテナンスでトラブルを未然に防ぐことが大切です。