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ガレージシャッターにはさまざまな種類と構造があります。それぞれの特徴や方式を知ることで、自分のガレージ(車庫)に適した選択をすることが可能です。ここでは主に「巻き上げ式」と「オーバースライダー式」という2つの方式、素材の違い、そして手動式と電動式のタイプ別メリット・デメリットについてご紹介します。
ガレージシャッターは主に、スラット(シャッターの板)をどのように収納するかによって「巻き上げ式」と「オーバースライダー式」に分けられます。
巻き上げ式は、スラットをシャッターボックスに巻き取って収納する方式です。その大きなメリットは、天井部分が空いていることから、照明や他の設備を自由に天井に設置できる点です。ただし、開閉時にスラットの擦れる音が発生しやすく、静音性に劣る場合があります。また、開閉速度が比較的遅いため、スムーズな利用には少し工夫が必要です。
ガレージシャッターには、使用される素材により特徴が異なります。主要な素材としては、スチール、アルミ、ステンレス、木製の4種類があります。
スチール製シャッターは耐久性に優れ、価格が比較的リーズナブルです。しかし、サビに弱いという欠点があり、メンテナンスによる防錆ケアが必要です。アルミ製シャッターは軽量で錆びにくく、動作がスムーズですが、衝撃に弱く、傷がつきやすいというデメリットがあります。
ステンレス製のシャッターは耐久性、耐腐食性ともに高く、特に沿岸部などサビが発生しやすい場所で重宝されます。その反面、スチールやアルミ製に比べてやや高価です。一方、木製シャッターはデザイン性が非常に高く、クラシックな外観を求める方に適していますが、耐久性や防犯性において他の素材に劣る可能性があります。
ガレージシャッターは操作方法によって手動式と電動式に分かれます。手動式の場合、機械装置が不要なため、初期費用が安いというメリットがあります。また、電源に依存しないため、停電時でも問題なく操作可能です。ただし、手動での開閉には力が必要で、特に高齢者の方や力が弱い方には不便に感じられることがあります。
電動式の場合は、リモコンやスイッチ一つで操作ができるため、利便性が高い点が特長です。特に雨の日や寒い日の車の乗り降りを快適にしてくれます。また、タイマー機能などを搭載した高機能モデルもあり、生活スタイルに合わせた使用が可能です。ただし、手動式に比べて初期費用が高いことや、電力を使用するためランニングコストがかかる点はデメリットといえます。
ガレージシャッターを長く快適に使用するためには、耐久性とサビに強い素材を選ぶことが重要です。特に雨風に晒される車庫では、シャッターの素材が寿命を大きく左右します。一般的には、ステンレス製やアルミ製のシャッターがサビに強く、メンテナンスの頻度を減らせます。一方、スチール製は強度に優れますが、サビが発生しやすいため、防錆塗装が施されている製品を選ぶとよいでしょう。また、コスト面も考慮して、どの素材が自分の利用環境に合うかを検討することがポイントです。
ガレージシャッターの使用頻度が高い場合、静音性と動作のスムーズさは特に重要な選定基準となります。例えば、近隣住民への配慮として、開閉時の騒音が少ない製品を選ぶことが望ましいです。オーバースライダー式シャッターは巻き上げ式と比較して開閉音が静かで、スムーズな動作を実現することから人気があります。また、電動式のシャッターではモーターが原因で騒音が発生する場合があるため、静音設計のモデルを選ぶことで快適な使用感が得られるでしょう。
ガレージシャッターを選ぶ際は、設置場所や使用環境に適したタイプを選ぶことが大切です。たとえば、風雨が多い地域では防水性や耐久性の高い素材が適しています。また、車庫の形状やスペースによっても選べる種類が変わります。巻き上げ式は天井スペースを効率的に利用できる点が優れていますが、天井に照明器具を設置したい場合はオーバースライダー式が適している場合もあります。さらに、雪が多い地域では積雪による動作不良を防ぐため、耐荷重性に優れたモデルを選ぶように心がけましょう。
ガレージシャッターは初期費用だけでなく、メンテナンスや電気代などのランニングコストも含めて検討することが重要です。手動式のシャッターは初期費用が安い一方、頻繁に使用する場合は電動式の方が楽で利便性が高いため、コストパフォーマンスに優れる選択といえます。また、ステンレス製のシャッターは少し高価ですが、長期間にわたってサビに強く維持費を抑えることができるため、結果的にお得になる場合があります。自分の予算とライフスタイルに合ったバランスを考えることで、満足度の高い選択ができるでしょう。
ガレージシャッターは、新築時に設置するだけではなく、後付けで取り付けることも可能です。ただし、後付け設置を行う際には、シャッターの種類や設置場所の条件、費用について注意が必要です。
後付け対応のガレージシャッターには主に「巻き上げ式」と「オーバースライダー式」があり、それぞれにメリットと設置条件があります。巻き上げ式は天井にシャッターボックスを設置するため、天井のスペースに余裕が必要です。一方、オーバースライダー式はスラットを水平に格納するため、天井の照明などを邪魔せずに取り付けることが可能です。
費用はガレージシャッターの種類や方式によって異なります。手動式の後付け費用は1台用でおおよそ15万~25万円程度、電動式は25万~50万円が相場となっています。また、既存の古いシャッターを交換する場合や撤去作業が発生する場合、さらに5万円程度の費用が加算される可能性があります。特にオーバースライダー式は設置の手間がかかるため、費用が50万~150万円に及ぶこともあります。
後付けを検討する際は、事前に専門業者から現地調査を受け、設置可能かどうかや詳細な費用の見積もりを確認することが重要です。また、予算や設置後の性能を考慮して、自分のガレージやライフスタイルに合ったシャッターを選びましょう。